滝前山照名院(廃寺)不動堂、
       照明院、照妙院と記されていることもある
御本尊、不動明王
移し寺、愛媛県石鎚山横峰寺
ご詠歌 たてよこにみねや山べに寺たてて              あまねく人をすくうものかな






 

 元禄五年(1692)龍泉寺末寺正明院の古文書により照明寺の存在を伺うことが出来ます。
「湖北村誌」の伝説に拠れば、不動明王腹中の秘仏は寛平年中(889~898)高望王が上総介に任じられて赴任の際に守護してきたもので、延暦23年(804)に空海が遣唐使とともに入唐の際、船中にて一刀三礼して刻んだものといわれています。
 高望王はその後滝前村に滝前不動を作って安置しましたが寛和二年(986)の暴風雨で堂宇が破壊し現在地に移されました。

 安永四年(1775)照妙院(空寺)の管理下となります。しかし俗称では不動尊として広がりました。不動明王の腹中の秘仏は、龍泉寺の波切不動明王の逸話と酷似しているそうで、照妙院は龍泉寺の末寺であったため、照妙院不動堂の不動明王は龍泉寺の分本尊になるのではと語られています。  不動明王像は玉眼入りの彩色木造坐像です。
 境内には庚申塔、馬頭観音、愛染明王、如意輪観音、天神、修験塔など多数の石造物が整理されていて、天邪鬼(あまのじゃく)を台石にした庚申塔などが整理区分されて並立しています。








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