真言宗日照山無量院
御本尊、不動明王
移し寺、愛媛県由霊山三角寺
御詠歌、おそろしや三つのかどにも入るならば
     心をまろく慈悲を念ぜよ







 

 寛文十年(1670)建立と読める如意輪観音像が樹齢二百年のタブの根本に抱き込まれています、また、正和元年(1312)在銘の阿弥陀三尊種子板碑があります。
 
 昔は十一面観音で「青山の十一面さん」といわれていましたが、後に、中峠龍泉寺の門末となって以降は不動明王が本尊となりました。
 青山は利根川に面した低湿地と沼地であり、利根川の洪水に悩まされていました、村民は水が溢れると無量院へ逃れたそうです。また、洪水時の非難場所として、又水戸街道の難所であった渡し船場は、多くの人が世話にならなければならない寺でもあったのです。
 大師堂向側の光音堂に沢山の「すりこぎ棒」が納められていますが、此処のすりこぎで痛い所を叩くとご利益があり、願いがかなったら新しいものをお返しする、二百年前からの風習が残り信じられていました。
 
 国道6号利根大橋と常磐線の鉄橋の先には、取手市街を望むことができる無量院です。
 


 青山八幡神社。無量院境内の南側にあり、祭神は誉田別命。
 かつては日天社が境内にありました。
 青山は水戸街道、利根川の渡し場であり、道中奉行の水戸藩の管轄に置かれた宿場でもありました。








ICON 参加者配布資料


ICON 札所選択頁戻