一乗院は井野の普門院の末寺でした。真言宗豊山派であった様です。 文化七年(1810)の石碑があり、道案内と一乗院の名が刻まれています。 一乗院という寺名は、かつて奈良興福寺に存在した塔頭の一つでした。明治政府による仏教寺院、仏像、経巻や絵画類を破棄し、僧侶や出家者の特権を廃して仏教弾圧となった「廃佛毀釈」 によって全国の寺院は廃寺対象となりました。近頃、ボストン美術館から多くの日本美術品が里帰りで展覧会が開かれていますが。それらの美術品は、画家岡倉天心とA・フェノロサによって救われ拾われていた物です。 明治政府の汚点は仏教文化の歴史を塗り潰していました。
参加者配布資料
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