井野台の虚空蔵堂
御本尊、虚空蔵菩薩、十三参りの菩薩さま
移し寺、徳島県摩廬(まろ)山焼山寺
ご詠歌、のちの世を思えばくぎゃう焼山寺 死出や三途の難所ありとも








 

 虚空蔵堂をのぞくと、宮殿様の厨子が納められている。暗くてよく見えないが、その扉にうなぎが彫ってあり、そのためこの集落の人はうなぎを食さないとのことであるが、この堂の後ろの低地には田圃が広がりよくウナギが採れたという。
 虚空蔵菩薩は、智恵と慈悲の菩薩です、男女十三歳になると智恵の増進と厄落とし参りに虚空蔵堂をおとずれました。
 国学者塙保己一は武蔵国児玉出身の盲目の国学者で、水戸光圀の大事業「日本史編纂」を手伝って「群書類従」を残しました。
 三重苦(見る、話す、聞く)で世界的に有名なヘレンケラー女史は、保己一の墓参に日本に訪れ、世間を騒がせた程でした。
 盲目の保己一が学んだ学問の記憶方法が、弘法大師空海が世に広めた「虚空蔵求聞持法」でした。この手法は現在でも使われています。
 渋谷の国学院大学の近隣に『塙保己一記念館』があるので、或いは、児玉千本桜と成身院さざえ堂拝観を兼ねて児玉の保己一記念館(無料)と保己一の生家を訪れる、  高崎線と八高線鉄道での日帰りウォークをお勧めします。








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